『平澤篤 回顧展 Time piles up in the soul~時は魂の中に積もる~』は、2024年10月~12月に開催しました。平澤篤先生の作品は、白日会展で拝見していました。写実的表現の中に、重厚で幻想的な雰囲気をもつ、心惹かれる作品です。
『眠りの森』
ある日、GALLERY NAOさんを訪ねたとき、平澤先生の白日会展の作品が展示されていました。オーナーのお話の中で、「今回は平澤先生の追悼展です。」と伺い、先生がお亡くなりになったことを初めて知り驚きました。後日、オーナーが当館にご来館されたとき、美術館開設以来、いつか平澤篤展を開催したいと思っていたというお話をさせていただきましたところ、早々に奥様に連絡を取っていただき、展覧会開催の運びとなりました。あの時、画廊を訪れていなかったら開催は難しかったと思うと、不思議なご縁を感じました。
平澤展では、隣接する小学校2年生以上の400名を超える子どもたちに鑑賞授業を実施することができました。会期中、千葉県教育研究会造形部会の発表会があり、5年生の授業が公開され、県内60名余の先生が視察されました。アートコミュニケータの皆さんのご協力により、絵画を鑑賞する素晴らしさを子どもたちに伝えることができたのではないかと思います。
平澤先生の奥様で、ソプラノ歌手の新藤昌子様には、様々なイベントにご協力いただきました。当館8周年記念 森のコンサート、クリスマスミニコンサート、小学校での歌唱指導をしていただきました。声量豊かな歌声とピアノやチェロ、トランペットの音色が平澤先生の作品とともに館内を包み込み、大変素晴らしい時間となりました。小学校では各国の国歌を披露され、子どもたちの心に深く残るひとときとなりました。
新藤昌子さん
展示した作品は、初期のモノクロ作品、舞踏会を思わせる絢爛豪華な作品、白日会出品作など平澤先生の画家人生をたどる展示をすることができました。平澤先生をよくご存じの方も初期の作品は初めて見たとおっしゃる方もあり、画家 平澤篤をより深く知る機会になったのではないかと思います。これからも長く残ってほしい作品です。
『Alla Veneziana』