第4回アートの卵展が8月5日から31日まで開催されました。
本年度は市内中学校美術クラブの皆さんだけが参加する展覧会から、門戸をひろげ市内中学校の卒業生まで出品できる展覧会に生まれ変わりました。
市内9校の中学生の作品57点、高校生の作品10点、先生の作品6点を含め73点の作品を展示することができました。アートの卵賞、市長賞、教育長賞、森の美術館賞、審査員特別賞、奨励賞4点の作品が選ばれました。
高校生の作品は、対象の捉え方と描き方に成長を感じました。また、森の美術館賞を受賞した作品は、出品した生徒さんによると「空間に浮かぶ物体と荒廃した地平の接触により何かが生まれる」という意味があるとのことで驚かされました。
出品者との話の中で作品の素材をスマホで検索するということを聞き、時代を感じました。作品はその人間の個性が形になるものだと思いますが、自らの感性で創造するのではなく、興味のあるものを検索し参考にするということでした。巷にあふれる情報の中で、多くのことを実体験することは困難かもしれませんが、できれば対象を描く作品は、その場の空気感、物の存在感、触感、においなどを実際に感じとってほしいものです。
夏休み期間中ということもあり、保護者の皆さまもたくさんご来館されました。親子で作品をゆっくりご覧になることは少ないと思いますので、良い機会になったのではないかと思います。この展覧会が夏休みの親子の思い出になれば幸いです。